『精神・身体』に関するリミッティング・ビリーフ

健康であってはいけない

健康であってはいけない

健康であってはいけない』というリミッティング・ビリーフを持つ人は、「慢性的な体調不良(例:疲れやすい、体が重い)「ストレスや不安があるとすぐに体調を崩す」「人からの注目や愛情が不足すると病気になる」「風邪をひきやすい」等の症状を示す。他方、自分の健康に対して責任感がなく(低く)、病気になっても休まず、無理して頑張り続ける者もいる。

【主訴】

 

□ 身体に特別悪いところがあるわけでも

    ないのに、よく病気になる

 

□ ストレスや不安など、イヤな事がある

    と体調を崩す

 

□ 大事な時に限って熱を出したり、ケガ

    をする

 

□ 人からの注目や愛情が不足して寂しく

    なると、病気になったり、ケガをした

    りする

 

□ 医者から「どこも身体に悪いところは

    ない」と言われたのに、実際に体調が

    悪い

 

□ 病気を治したいのに治らない

 

□ 慢性的な体調不良、全身のだるさ

□ よく風邪をひく

 

□ 病気になっても休まない(例:体調が

    悪くても「大丈夫、大丈夫」と言って

    無茶してしまう)

 

☆ 小児ぜんそく 

☆ 過敏性大腸炎

☆ ひきこもり(例:嫌な事があると病気

    になってひきこもる)

『刷り込みの場面』

 

● 子どもの頃、病気の時だけ優しくして

    もらえたり、注目してもらえたりした

 

● 身体の不調を訴えると、学校や仕事な

    ど嫌な事から回避できた

 

● 病気になると、「もっと勉強しろ」な

    どと嫌な事を言われずに済んだ

 

● 幼少の頃、両親が病弱で寝込んでいた

    り、何度も入院したりする姿を見て育

    った


正気であってはいけない

正気であってはいけない

もし、子どもが変わった発言や行動をしたときだけ周囲から注目されたり、他人のおかしな行動の真似をしても矯正されない時、『正気であってはいけない』というリミッティング・ビリーフが刷り込まれる可能性がある。これは、精神病の親の言動をモデルにして身に付ける場合がある。例えば、統合失調症の親を持つ子どもの中に、子ども本人は病気でないにもかかわらず、現実の認知に困難を伴う場合があるが、これは親からの『正気であってはいけない』のメッセージの影響である。

【主訴】 

 

□ 気がおかしくなりそうになることがあ

    る

 

□ (無意識に)自分で自分を追いつめて、

    気を狂わせようとする

 

□ 自分を狂わせてしまうほどの絶望的な

    悲しみや恐れを隠すために憎しみを持

    ち、自他を傷つける

 

□ 「変わっていなければいけない」と感

    じる(例:自分が変わった発言をしない

    と注目 されないと思ってしまう)

 

□ 変わった行動や発言をして、注目を集

    めようとする

 

□ 人から「あなたは変わっている」「あ

    なたは変だ」と言われると嬉しい

 

□ 自分にとって都合の悪い状況になると

    暴れたり、叫んだりして、周囲をコン

    トロールしようとする

 

□ 「私は人と違ってどこか変わっている

    」と感じる

 

□ 性的に変わった趣味を持っていたり、

  「自分は変態ではないか」と思ったり

    することがある

 

□ 自らの意志で、人がやらないような職

    業に就く

 

□ 統合失調症などの精神病を持つ両親の

    子どもが、本人は精神病でもないのに

    あたかもそうであるかのように現実を

    歪曲して認識したり、おかしな発言や

    行動をしたりする

 

□ 動物を虐待したり、殺したくなる。ま

    たは、実際にやっている

 

□ ことさらに普通にふるまっている感覚

    がある(私はスーパーノーマルです!) 

 

☆ 境界性反社会性・演技性パーソナリテ

    ィ障害

☆ 自己愛性パーソナリティ障害

 

☆ 統合失調症様の症状

『刷り込みの場面』

 

● 頭がおかしいかのような発言や行動を

    したときに、人から誉められたり、注

    目してもらえたりした

 

● 統合失調症等の精神病を持つ親や親戚

    のおかしな発言や行動を真似しても、

    誰からも直されなかった

 

● 両親から愛してもらえない事実に直面

    して、気が狂いそうになるほどの絶望

    的な悲しみ、恐れを感じ、そうした絶

    望的な悲しみや恐れを感じなくても済

    むように、自分や他人に対して怒りや

    憎しみを持つようになった(「私はい

    たって普通だ。お前は私の気をおかし

    くさせる気か!」 )


感じてはいけない(自分が感じたいように感じてはいけない)

感じてはいけない、自分が感じたいように感じてはいけない、

特定の感覚、感情について感じてはいけない

感じてはいけない』『自分が感じたいように感じてはいけない』『特定の感覚、感情について感じてはいけない』というリミッティング・ビリーフは、自分自身が感情を我慢して抑え込む癖のある親によって刷り込まれることが多い(例:「人前で感情をあらわにしてはいけません!」)。家庭によっては、あらゆる感情の表出を禁止する場合もあるが、最も多いのは、ある特定の感情のみを禁止されている場合である。他方、身体的な感覚に関する『感じてはいけない』は、しばしば乳児期の早期に刷り込まれるもので、強力に刷り込まれると精神病や深刻な問題となって現れる可能性がある(例:空腹感を禁止された子どもが摂食障害になるなど)。


【主訴】 

 

□ 「怒り」「悲しみ」「恐れ」「喜び」

   「幸せ」といった感情のうち、少なく

    ともどれか1つを感じ取ることが出来

    ない

 

□ 自分の感情(気持ち)がわからない

 

□ 周りの人の感情に合わせてしまう

 (「 あーそうよね。私もそう」)

 

□ 自分にとって重要な人物と同じ感情を

    感じてしまう(同一化)

 

□ 思考ばかりすることで、(無意識に)

    自分の感情を麻痺させる

 

□ 周囲の出来事に対して、いつも第三者

    の立場で客観視している

 

□ 代替感情を使う(例:「怖い」を抑圧

    して「キレる」。「悲しみ」を抑圧し

    て「イライラ」する。「怒り」を抑圧

    して「ニコニコ」する等)

 

□ 痛みや満腹感、空腹感、味覚(甘い、

    辛い)といった「感覚」を感じない

 

☆ 摂食障害(《自分が感じたいように感

    じてはいけない。母親が望むように感

    じなければならない》というリミッテ

    ィング・ビリーフによって自分の感情

    を抑圧している 女性が、過食・嘔吐を

    繰り返すことによって、感情を抑え込

    んだストレスを発散しているケース)

    ⇒「怒り」の抑圧

 

☆ 心身症

 

「胃痛」「頭痛」「腰痛」「かゆみ」

    「不整脈(心臓関連)」「無気力」等

    ⇒「怒り」の抑圧

  

「自律神経失調症」「頭痛」「抑うつ

 状態」等⇒「悲しみ」の抑圧

 

「何も感じなくなる」「強迫症(例:

    繰り返しの洗浄強迫、戸締りの確認強

    迫等)」「強迫観念」「恐怖症」等

    ⇒「恐れ」 の抑圧

『刷り込みの場面』

 

● 感情を出すと抑えが効かなくなる自分

    に恐怖を感じた

 

● 感情を素直に表現した際、笑われたり

    怒られたりした

 

● 親が感情的になる人を批判、否定して

    いた

 

● 親から特定の感情を感じることを禁止

    されていた(「男(女)の子は泣いて

   (怒って)はいけません」)

 

● 親のために感情を表すことを我慢した

   (「私が泣くと、病気のお母さんが辛

    くなるから」)

 

● 親の感情の面倒を診てきた(母親がう

    つ病だったので、私はいつもニコニコ

    して何でもないように振る舞った)

 

● いつも怒ってばかりいる短気な親が怖

    かった(「怒ることは悪いこと」と決

    めた)

 

● いつも怒ってばかりいる短気な親が嫌

    だった(「私は絶対に怒らない」と決

    めた)

 

● イジメや虐待を受けて、あまりの辛さ

    から、すべての感情・感覚を抑圧する

   (感じない)ようになった

 

● 両親が感情を自然に表現しない人だっ

    た

 

● 両親が幸福感を感じたり、ものごとを

    楽しんだりしない人だった

 

 

 


楽しんではいけない

                  楽しんではいけない

「親が不幸に耐え、楽しむことを我慢している」「親が病気で可愛そう」といった状況下で、「自分だけが楽しんではいけない」と心に決めた際に、『楽しんではいけない』というリミッティング・ビリーフが刷り込まれる。他方、楽しむことをしない親から「人生とは苦しいものだ」「苦労は金を出してでも買え」的な価値観を刷り込まれる場合もある。

【主訴】

 

□ 何をしても楽しくない、面白くない

□ 心から楽しいと思ったことがない

 

□ 楽しいことをやってはいけないと感じ

    る

 

□ 楽しいことをする前か、楽しいことを

    した後に罪悪感を感じる

 

□ 楽しいことをする前か、楽しいことを

    した後に体調を崩す

 

□ 感動しない、興奮しない

□ 喜ばない

 

□ 好きなことややりたいことがわからな

    い

 

□ いつも「楽しいこと探し」をしている

□ 「楽をしてはいけない」「人生は苦し

    いものだ」と思っている

 

□ わざわざ苦労をして、やりがいを感じ

    る

 

☆ 睡眠障害

☆ 不眠症

 

☆ うつ病の人(例:~を終えるまでは

 「楽しんではいけない」)

 『刷り込みの場面』

 

● 「自分だけ楽しんではいけない」と思

    った(なぜなら、「親に悪いから」)

 

● 両親のうち少なくともどちらか1人が

    人生を楽しまない人だった

 

● 親から「調子に乗って喜んではいけな

    い」等と言われた


くつろいではいけない

            くつろいではいけない(リラックスしてはいけない)

くつろいではいけない』というリミッティング・ビリーフは、自分自身に厳しく、全くくつろぐことをしない親から、「くつろぐことはよくないこと」「努力なくして成功なし」といった価値観と共に刷り込まれた場合が多い。他方、休むことなく、いつも大変そうに頑張っている親の姿を見て、「自分だけがくつろいではいけない」と心に決める場合もある。

【主訴】 

 

□ のんびり、だらだらできない。のんび

    りすることに罪悪感を感じる

 

□ 横になって身体的に休むことはできる

    が、心からくつろげない

 

□ ついガンバリ過ぎてしまう

 

□ くつろいでいると、自分の居場所がな

    いと感じる

 

□ いつも疲れている。でも休めない

  

☆ (非定型型でなはい)定型型うつ病の

    人(例:うつ病で休んでいる自分を責

    める。うつ病なのに休めない)

 

☆ 首、肩、背中のひどいコリ(つねに過

    緊張の状態)

 

 

『刷り込みの場面』

 

● くつろいだり、ダラダラしていると怒

    られた(「ダラダラしないで、ちゃん

    と勉強しなさい」等)

 

● 「自分だけくつろいではいけない」と

    思った(なぜなら、「大変そうにして

    いる親に悪いから」等)

 

● 両親がくつろいだり、ダラダラしたり

    しない人だった(「平日は仕事、週末も

    ずっと家事で働きずくめの母親を見て

    育った」等)

 

● 親からの汚染(「努力の先に栄光あり

    」「天才とは1%のひらめきと99%の

    努力である」等)

 


【サイコセラピスト 棚田克彦 公式サイト】より引用

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