『生存』に関するリミッティング・ビリーフ

★存在してはいけない

★存在してはいけない

「お前はいらない子だ」「お前がお腹にいなければ、お母さんはお父さんと結婚しなかったし、もっと幸せになれたのに・・」のように『存在してはいけない』というリミッティング・ビリーフとなるメッセージが言語的に直接伝えられる。もしくは、「生まれてきた瞬間に自分の誕生を望まない両親の表情や態度、声のトーンを感じた」「赤ん坊の時に手荒く抱っこされた」「身体的な虐待を加えられた」のように、非言語的に伝えられる場合もある。また、「親の自殺」や「親の投げやりな生き方を見て育った」等がきっかけとなって、子ども心に『存在してはいけない』が刷り込まれる場合もある。その他、学校でのイジメが原因となる場合もある。


【主訴】

 

□ 「死にたい」と思うことがある

 

□ 自分や他人が死ぬところを空想する

 

□ 自殺未遂

□ 自傷行為、自傷観念

 (リストカット等

 

□ どこかに消えていなくなってしまいた

    くなることがある

 

□ 人を殺したくなる、人の死を期待する

  (「みんな死ねばいいのに・・・」)

 

□ 事故や大きな怪我を何度も繰り返す

 

□ 自分の存在には価値がないと思う

 

□ 自分の身を危険にさらしても、恐怖や

    痛みを感じない。むしろ喜びや楽しみ

    を感じる(スカイダイビング、バンジ

    ージャンプなど)

 

□ 「俺の生き様を見せてやる!」的な、

    自分を大切にしない無謀な働き方をし

    ている(極度のワーカーホリックや、

    一部のレーサー、スタントマン、格闘

    家等)  

 

☆ うつ、抑うつ状態

☆ 摂食障害

☆ 見捨てられ不安

☆ パーソナリティ障害全般(10タイプ)

☆ 依存症(アルコール、薬物、ヘビース

    モーカー等)

『刷り込みの場面』

 

● 親から「お前はいらない子だ」「私が

    不幸なのはお前のせいだ」「お前がい

    なければもっと生活が楽になる」等と

    言われた

 

● 親が自分以外の兄弟、姉妹ばかりを可

    愛がった

 

● 親の無視、無関心

 

 性的、身体的、心理的虐待

 

● 親の自殺

 

● 投げやりな生き方をする親を見て育っ

    た

 

 イジメ

 

 DVを受けた

 

 


ありのままの自分であってはいけない

ありのままの自分であってはいけない

「親がいつも他の兄弟や姉妹ばかりを可愛がった」「子どもに対して拒否感を持つ親によって、常に他の子どもたちと比較された」のような場合に、『ありのままの自分であってはいけない』というリミッティング・ビリーフが刷り込まれる。他方、「親から人格的に否定され続けた」「何でもきちっとしている模範的な母親(または父親)に育てられた」といったような場合にも、子どもが『ありのままの自分であってはいけない』と思い込むことがある。

【悩み】

 

□ 「ありのままの自分ではダメ」と思っ

    てしまう

 

□ 「誰々の様でないといけない」と感じ

    る(成績、運動、身体、性格等の面で

    )特に、摂食障害の女性。容姿や服装、

    世間体に関して口うるさく、何でもき

    ちんとしている母親を持つ女性(女の

    子)に多い

 

□ 「親が望むような自分でないといけな

    い」と感じる

 

□ 「自分もお父さん(または、お母さん

    )の様でないといけない」と感じる

 

□ 自分を他人と比較してしまう。劣等感

    が強い(「誰々と比べて私は・・」)

 

□ 他人がほめられているのを見たり、聞

    いたりすると、とても嫌な気分になる

 

□ 過剰な競争心。人に負けるのが死ぬほ

    ど悔しい

 

□ 自分は何かが違うような気がする

 

□ 理由なく自分に罪悪感を感じる

 

□ 「私!私!」「俺が!俺が!」と過剰

    に自分を主張する(したくなる)

  

☆ 対人恐怖症

☆ 解離性同一性障害

 (いわゆる多重人格

『刷り込みの場面』

 

● 親が他の兄弟、姉妹、他の子ばかりを

    可愛がった、ほめた

 

● 親からいつも他の子たちと比較された

 

● 「だからお前はダメ」といったように

    親から人格的に否定された

 

● 流産や病気、交通事故等が原因で、幼

    少期に死に別れた兄または姉がいる。

    その結果、「僕(私)は死んだお兄

   (姉)ちゃんの代わりを生きなきゃい

    けない」と思い込み、自分らしさを失

    った

 

● 何でもきちっとしている模範的な母親

  (父親)のようでなければならない」と

    思い込んだ

 

● 容姿や服装等の見た目に関して口うる

    さい母親に育てられた。特に摂食障害

    の女性(女の子)


自分の性別であってはいけない

自分の性別であってはいけない

自分の性別であってはいけない』というリミッティング・ビリーフは、親が望んでいたのとは違った性別で生まれてきた子どもに対して、「お父さんもお母さんもお前が女(男)だったからガッカリした。本当は男(女)の子が欲しかったんだよ」のようなメッセージを通して刷り込まれる。他方、言葉では直接伝えなくとも、「息子に可愛いレースやフリルのついた服を着せて可愛がる」「娘に男の子のような格好をさせて、元気に遊ばせる」といったように、非言語的なメッセージを通しても刷り込まれる。
 

【主訴】 

 

□ 異性に近づくことに違和感を感じる

 

□ (女性で)女性らしい格好ができない 

    したくない(スカートを履かない、女

    性らしい色の服装をしない、短髪、化

    粧をしない等)

 

□ (女性が)ことさらに女性らしい格好

    にこだわる

 

□ 「女らしさ」「男らしさ」「男女平等

    」といった言葉に過剰反応する

 

□ 同性に対して批判的、攻撃的になる

 

□ 「(女性で)男にだけは負けたくない

    」という気持ちが強く、意地になって

    働く。やられたらやり返す(女だから

    って、なめるなよ・・・」)

 

□ 生きていて(自分は)何かが違う感じ

    がする

 

☆ 月経前症候群PMS:Pre‐Menstrual

    Syndrome)

☆ 月経不順、生理痛、不正出血

☆ 不妊

☆ 更年期障害

『刷り込みの場面』

 

● 親から「お前は異性に生まれてきて欲

    しかった」「男(女)の子だったから

    お父さん、お母さんはガッカリした」

    等と言われた

 

● 親が異性の兄弟、姉妹ばかりを可愛が

    った

 

● 親から「お前みたいな性格は異性に向

    いている」と言われた

 

● (女の子が)「男の子には負けるな」

   「女に生まれたら損」「女は勉強や仕

    事をしなくていい」「女はお嫁さんに

    なるのが一番の幸せ」等と母親から言

    い聞かされた

 

● (男の子が)「男は可愛くないからダ

    メ」「男は優しくないからダメ」等と

    言い聞かされた

 

 性的虐待を受けたことがある(私が

    女だからこんな目に遭ったんだ・・

 


見えてはいけない

                  見えてはいけない

見えてはいけない』というリミッティング・ビリーフを持つ人は、他者よりもできることも、できないことも「見える(目立つ)ことにつながるので、学校や職場などでは常に平均的で人並みであろうとする。存在感がなく、集団の中にいる時に目立たないことが最も大きな特徴である。

【主訴】

   

□ 自分の存在感を示したり、目立ったり

   するのが苦手、怖い

 

□ 自己主張ができない

 

□ 周りのみんなと同じ、横並びでないと

    いけないと感じる

 

□ 自分が目立ってないかどうか、他の人

    がしていることが気になる

 

□ (目立つと困るので)好みの服を買え

    ない、買っても人前で着られない

 

□ 大きな声を出せない(「声が小さい」

    と人から言われる)

   

☆ 対人恐怖症

『刷り込みの場面』

 

● すぐに暴力をふるう、いつでも大声で

    怒鳴る等、とても怖い親だったので、

    親に見つかって怒られないように、い

    つも離れて目立たないようにしていた

 

● 人から見える存在だと叩かれるので、

    隠れるようにしていた

 

● 親から「目立ってはいけない」「出る

    杭は打たれる」等と言われて育った

 

● 親が目立たない人だったので、それを

    見て「自分も目立たない方がいい」と

    思い込んだ

 

● 親が目立つ人だったので、それを見て

  「自分は目立たない方がいい」と思い

    込んだ


愛着(愛情)を感じてはいけない

               愛着(愛情)を感じてはいけない

幼少期に親との間に健全で安心を与えてくれる愛着(愛情)関係を築き損なった経験から、『愛着(愛情)を感じてはいけない』というリミッティング・ビリーフが刷り込まれる


【主訴】

 

□ 見捨てられ不安

 

□ 愛情のぬくもり、温かさを感じられな

    い

 

□ 愛されているという感覚がない

 

□ 相手の愛情を疑ってしまう

 

□ 人を愛するのが怖い

 

□ 「私のことを愛してくれる人なんかい

    ない」と思っている

 

□ 嫉妬心、独占欲が強い

 

□ 目に見えない愛情を信じない代わりに

    電話ややメールの回数、プレゼントの

    金額等、見えるものだけに頼って愛情

    のありなしを判断し、そうしたものを

    執拗に追い求める

 

□ 「あれをしてくれない。これをしてく

    れない(だから愛してくれていない)

    」と執拗に訴える

 

□ 「まだ欲しい。いつまでも欲しい」と

    求め続けて、それでいて決して満足し

    ない(応じないとリストカットしたり

    自殺をほのめかしたりすることも)

 

□ 配偶者や恋人への暴力(男女とも)

 

☆ パーソナリティ障害全般(10タイプ)

☆ 対人恐怖症

☆ 摂食障害

 

 

『刷り込みの場面』

 

☆ 幼少期に、親から愛情を与えられなか

    った

 

 幼少期に、親に愛情を求めたら拒絶さ

    れた

 

 幼少期に、親から放置、無視をされた

 

 幼少期に、親に見捨てられた

 

 幼少期に、親から虐待をされた


【サイコセラピスト 棚田克彦 公式サイト】より引用

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